しばらくそうしていたが、大地のペニスは緊張と恐怖で形を変えることはなく、されるがままだった。
そのことに対してナブーは別段気を悪くする様子もなく、小さく笑って言った。
「…オレの腕をまたげ」
「ぇ…」
戸惑い続けている大地には構わずに、ナブーは右腕を大地の股間に前方から差し入れる。
左腕は大地の背中に回され、強く引き寄せられた。
彼の腕は筋肉がこれでもかとついていて太く、まるで丸太のようで、自然と大地はナブーの腕に乗り上げている形になった。
大地の股の間に下から通された腕の先は、当然大地の臀部の丸みをいやらしく揉みしだく。
腕に比例して掌も大きく、ごつごつして強引だった。
「ぷりっぷりないいケツ…ガキはこれじゃねェとなァ〜」
鼻歌を歌いながらナブーは大地の尻の感触を愉しんでいる。時折太い親指が菊門に軽く触れて、そのたびに大地は身を硬くした。
「っ…！！」
ナブーは鼻先で笑いながら、別の手で枕元のローションを取った。
ふたを取って手のひらに中身を垂らし始める。
大地はその音を背中越しに感じて、今から菊門へのいたずらが始まると戦慄した。
「いちいちの反応が新鮮でカーワイイねェ…」
ナブーは大地の頬に自分の髭をぐりぐりと強くこすりつけた。
その強引さにも恐怖を感じて身をすくませた大地に、ナブーはご満悦で小さな菊門に触れた。
「…！！」
「…名門はいかほど、ってか…」
ナブーの中指はしばらく菊門の入り口をくりくりと撫でたり圧力をかけたりと戯れを繰り返す。
「あっ、ぁ…んは」
「おーお、オレの腕に当たるこの硬い感触はなんだろうな」
「あっ…！」
大地は自身の勃起を指摘されて真っ赤になった。
巨漢のナブーに似合わない繊細なタッチが、酒の入った薬で過敏になった身体を昂らせる。
大地の身体は彼の腕に乗り上げているのでおちんちんの変化が如実に伝わってしまう。
恥ずかしくて、大地は少し身を起こした。
しかし現れた自分のおちんちんにナブーの視線が注がれているのを感じて、たまらなくなって結局は元の体勢に戻った。
大地の羞恥もナブーは貪欲に貪る。
「身体は正直だねェ」
ほくそ笑みながらナブーはゆっくりと大地の菊門に中指を挿入した。
「あっ…あ！」
ビクリ、と大地は身を強張らせた。
今まですべての行為に暴力的な強引さを見せていたナブーだから、当然指の挿入も無理強いすると予想しており、気持ちだけでも備えなければと思ったのだ。
しかし予想に反して挿入はとてもゆっくりとしたものだった。
ローションもたっぷりつけてあるらしく、ほとんど痛みは感じなかった。
「へェェ〜…これが『名門』の感触かい」
「くっん、あぁっ…あ」
ナブーはじわじわと挿入を進めていく。
その視線は大地の顔に注がれており、痛いほどの視線に決まりの悪い大地は顔を伏せがちにする。
「こっち向けぃ」
「あく…っ！！」
乱暴に大地の髪を掴んで顔を上げさせる。
その様子から、緩やかな挿入は大地の身体に負担をかけないようにという配慮ではなく、中の感触とともに大地自身の初々しい反応を愉しみたいからとった行動だと
確信した。
確信した。
中指の挿入はナブーの第二関節が入ったあたりで止まった。それでも彼のごつごつとした指は太いので、きつく張りつめた感覚がある菊門に刺激を与えぬよう大地は
じっとしていた。
じっとしていた。
「うーん、確かにこりゃ『名門』だ。ミッチミチに締めつける割りにゃ、奥はふわふわしてて…でもしっかりからんで吸いついてくる。男の魔羅包むためにあるような
菊門だな」
菊門だな」
「……っ」
自分の菊門を耳元で評価するナブーの言葉を声を殺して聞いていた大地だったが、そんなことを言われても嬉しくもなんともなかった。
（こんな身体、誰も望んでなかったよ…陰間の世界なんて知らないで過ごしたかったのに…！！）
そう思うと今の状況がとても悲しく思えてきて、思わず泣きそうになってしまった。
だが、またナブーに気づかれてはいけないとその考えを無理矢理遠くへ押しやった。
その時、突如ナブーが挿入した指の角度を少しだけきついものにした。
「っ！！」
大地の腰が大きく揺れた。
「おお？やっぱりこの位置か」
そう言ってナブーが曲げた指を内部でくりくりと動かした。
「ああっ！！！」
「大正解だな」
「あっ…は…！はぁん！！」
ナブーは確認するように、その場所を何度も刺激してくる。
大地の意思など及ばないほどの強烈な快感だった。
ナブーの太い腕に密着する大地のペニスは途端に硬度を増した。
（な、なんだコレ…？）
経験したことのない感覚に戸惑う大地に、ナブーは不気味に光る眼で問いかける。
「ココ…気持ちいいか？」
「っっ」
見透かされている。最初に勃起を指摘された時以上の羞恥を感じて大地はたまらなかった。
しかし髪を掴んだ手を放してくれないナブーは、間近でじっと大地の表情を愉しんでいた。
「ほれ、こーりこーりこりこりこりこり…」
「あっあ、！んん、あはぁ！！」
「ガハハ、こりこりするたんびにおちんちんがギンギンになってくぜ」
「……っっ」
腰を浮かせてのけぞる大地を嘲るように、ナブーは何度もそこを刺激する。
「ココはな、前立腺って言って、おちんちんの根っこみたいなところさ。ココをこうしてやりゃどんなじいさんでも条件反射でちんぽがおっ勃っちまう場所だ」
ナブーの囁きは低く、耳元でぼそぼそと行われる。
そのいやらしさにも大地は翻弄された。
ナブーはやっと大地の髪を掴むのをやめ、代わりにローションボトルを手に取った。
「おちんちんにもご褒美あげないとな」
そう言って、自身の腕と乗り上げている大地の身体の間に大量のローションをぶちゅぶちゅと音を立てて垂らした。
そして菊門に入れている指はこりこりとその辺りを刺激したまま、出し挿れを始めた。
「ああっ！？」
いきなり前身がぬるぬるになってただでさえ滑り落ちそうなのに、そんなことをされたら体勢がさらに安定せずに大地は悶えた。
「げひひ、しっかりしがみついてろ」
ナブーは大地の身体を自分の腕に密着させる。
恥ずかしさで目を瞑ったままの大地だが、その硬く張りつめた幼いペニスが腕に当たる。
ナブーはおもしろくてずっと大地の目の前でニヤニヤと笑っていた。
「おらおら、指魔羅がお前の一番気持ちいいとここりこりしながら出たり入ったりしてるぜ〜？」
大地の身体はナブーの行為により前後に揺れる。ローションまみれのペニスは勝手にナブーの腕との接点でこすれ、激しい快感が生じた。
それはぬるぬるの感触によって止めようもなく、どんどんと増幅した。
「あっ、あ…！あああっんんっっ！！」
「やっぱりケツとおちんちん両方責めってのは、どんなガキにも有効だねェ」
そう言ってナブーは、執拗に触れていた大地の前立腺をより一層強めに責めた。
「っっ…！！！」
強烈な刺激に腰が跳ね、大地は目を見開いた。
猛烈な快楽が迫りくる感覚があった。
それは有無を言わせぬ凶暴な力で持って自分を襲う。大地は恐怖を覚え、無意識にナブーのこれ以上の行為を止めようと、またがった太い腕を両手で掴んだ。
「だめェ…ダメッ！！」
涙が浮かんだ瞳で首を振る大地を見て、ナブーはクッと喉を一度大きく鳴らして笑った。
そして無慈悲にも、大地の菊門の奥の一点をさらなる強い刺激で凌辱した。
「ダメ…ああん！！！！！」
大地は結局、ナブーの太い腕にしがみついたまま絶頂を迎えた。
ビクッ、ビク…！と何度も小さく痙攣しながら、目を瞑って射精している。
ナブーはその間、大地の肩を抱き寄せて自分の首筋にその小さな頭をうずめさせていた。
ぴゅる、ぴゅるるっ…と腕に放たれる少年の精液。
それを心地良く感じながら、静かにこの少年の快楽の波が引いていくのを待った。
