「!!!」
小泉は大地を布団に押し倒して、上にのしかかるような体勢を取った。
部屋の外にいるシャマンが思わず前のめりになった。
「!?」
大地は何が起こったのかわからず、布団の上で小泉を見上げた。
そこには口元から涎を垂らし、目を見開いて笑う欲望に囚われた淫猥な初老の男の姿があった。
「っ!!」
「中村殿…こういうウブな子独特の反応、なかなかに愉しめるものだな」
「さようでございますか、ありがとうございます」
小泉の言葉に、中村は恭しく頭を下げて礼を言った。
「このまま最後まで…中村殿、良いであろう?」
寝転んで固まる大地を、はぁ、はぁ、とはっきり聞き取れるほど息を荒げて見つめたまま小泉は尋ねた。
それを聞いてシャマンの肩がピクリと動いた。
中村は微笑を浮かべて小泉に対し小さくうなずく。
突然、小泉は大地の着物の裾から手を差し込んできた。
「っ!!い、いやだっ!!」
初めて拒絶の言葉を口にした大地。
だが小泉はまったく聞く耳を持たず、むしろさらに興奮したようで太ももに強引に触れてくる。
侵入してくる手を阻止しようと両手で懸命に着物の裾を掴んで防御するが、無理矢理ねじ込んできていやらしく撫でさすっている。
その手は異常に熱く、汗ばんでいた。
ふと小泉の股間を見れば、一段と大きくなりこちらにまっすぐ伸びている。
「〜っっ…」
何をするつもりだろうか。
先ほどの検査。
もしかしてこいつは、中村がしたようなことをしてくるつもりなのか。
そう思うと怖くて怖くて、涙がどうしようもなく溢れてきた。
首を左右に振りながら必死の想いで意思表示する大地を見て、小泉はぐひひ、といやらしく笑った。
「嫌がる表情がまたそそる…」
「小泉様に愉しんでいただけることが、この中村にとって何よりの喜びでございます」
「ひひ…」
中村の言葉に小泉は口元を緩める。
身体は豚のようだが、ヒヒジジイと形容するのがふさわしい下卑た笑顔だった。
太ももに触れていた手はどんどん上に上がってくる。
尻を掴んできたかと思うと、そのままふんどしの隙間から指を入れてきた。
そして無遠慮に菊門に触れた。
「っや、あ!!!」
「ん〜ふふ、幼い菊門に到達〜。…あぁ…ん?ちょっとぬるぬるしてるぞォ?おお、これはもしや…用意がいいな…ハァ…ハァ…」
「違っ…いやだっ!」
検査のため中に塗られたローションがじんわりとにじみ出ていたらしく、それを勘違いした小泉は喜んで大地の菊門をすりすりと中指の腹でくすぐっている。
「ふっ…ゃだ、やだ…やめてっ!」
「おぉ、いやか。でもな、私の指がお前の可愛い菊門から離れようとしないんだよ。それどころか『もっと仲良くしたい』と言っておる。ほれ、ほれ」
小泉の指はしわをひとつひとつ確認するようになぞり上げ、さらに圧力をかけて中に入り込もうとしてはやめ、入り込もうとしてはやめを繰り返した。
「うぅん、いやァ!!」
「ぐひ、ホント可愛い子だね、大地…私は非常にラッキーだ…」
精いっぱい叫んでも、それは抑止どころか逆効果のようだった。
自分の無力さを痛感する。情けなくて涙がますます溢れてきた。
「ハァ、ハァ…そろそろ、大地の可愛い菊門を拝ませてくれ…それから、ふやけるほど舐めさせてくれ…最後には挿れさせてくれ、私の…」
小泉は熱に浮かされたように呟きながら、本格的に大地のふんどしを脱がそうと両手を布に掛けてきた。
「〜〜〜〜ッッ」
気持ちが悪い。虫唾が走る。
猛烈な嫌悪のため、胃の奥の方から、ぐ、と喉元に熱いものがこみ上げてきた。
思考が追いつかず頭がくらくらし始める。
視界も白くかすみがかってきた。