スリーパーズ23
 こんなことをされて屈辱的だったが、もうこれで昨日のようなことはされないんだと、大地は安心していた。

 顔についた精液をどうしようかと迷っていると、シャマンが小さく笑いながら大地を押し倒した。

「くくく…」

「っっ!!」

 大地は驚きのあまり目を見開いてシャマンを見つめた。

「さあ、本番だ」

 シャマンがにたりと笑う。

「っ!や、やだあ!!こんなことしないって言うから、クチでしたのにっ…」

「気が変わった」

 残酷に言い放つシャマンは、大地の短パンに手をかけ下へとずらし始めた。


「っ…!」

 大地はふと視線を感じた。そちらを見ると、校医のケヴィンがこちらを見つめている。

 何やら得体の知れないヤツではあるが、今の大地はそんなことは言っていられなかった。大地はケヴィンに助けを求めた。

「たっ…助けて!」

 するとその言葉を聞いたシャマンが、大地を抑えつけたままその視線をたどって振り返った。ケヴィンは興奮した表情ながらも、気まずそうにシャマンに笑いかけた。


「見張りをしていろと言っただろうが」

 シャマンに非難されて、ケヴィンは媚びるような視線のまま言った。

「…見てるだけならいいだろう?鍵はかけてあるし、誰か来たら対応するから…な、いいだろうシャマン」

 大地の姿態を見たいがために必死で頼むケヴィンが哀れに見えて、シャマンはそれ以上何も言わずに大地に向き直った。

 ケヴィンはシャマンが許可してくれたと分かって、自慰をするためにベルトをいそいそと外しだした。


 唖然とする大地の耳もとで、シャマンが囁く。

「あんなのに助けを求めてもムダだ。お前の味方は1人もいない」

「〜〜〜〜っ!」

 大地の瞳から大粒の涙がこぼれる。それでも大地は手足をばたつかせ、渾身の力で抗った。

「お前のようなガキ1人にそんなことをされても、どうってことはないんだが…」

 シャマンは大地の様子を見て、ベッドの脇に置いてあった応急処置セットに手を伸ばす。

「せっかくだから、医務室ならではのもので遊ぼうか」

 シャマンの手の中には包帯があった。それをスルスルとほどいて、あっという間に大地の両手首を縛りベッドにくくりつけた。


「やだ!放せェっ!!」

 自由にならなくなった腕をそれでもどうにか振って大地は叫ぶ。シャマンは意に介さず、ずらしかけた大地の短パンとトランクスをともに剥いだ。

「……っ」

 下半身を丸裸にされた大地をじっくりと見ようと、ケヴィンがペニスをこすりながら近づいてきた。

 シャマンは大地の脚を大きく拡げる。ケヴィンに良く見えるようにしてやると、そこを覗き込むようにして前のめりになってきた。

「うへへへへ…」

 ケヴィンはニヤけた顔で低く笑った。大地はあまりの恥ずかしさに目をつぶった。


 シャマンが大地のアナルを見ると、昨夜の行為で赤く腫れ、傷ついていた。

「オレがつけた傷だ…」

 満足そうにシャマンは呟き、ゆっくりとアナルに近づいていく。大地が股間に熱い吐息を感じたと同時に、シャマンの柔らかな舌がアナルに触れた。

「んんっ」

 傷ついたそこを舐められ、むずがゆさを伴う少しの痛みと、妙な感触に大地は思わず声を上げた。

 シャマンの舌は大地のアナルに侵入し、内壁をぐにぐにと走り回る。

「はっ…ん〜んぅ」

 ぬめるようななんとも言えない感触に、大地は甘い声を漏らした。ケヴィンは自身のペニスをこする速度を増した。

 しばらく大地の股間に顔をうずめていたシャマンは、そこをすっかり堪能して身を離した。大地のペニスはアナルへの刺激で大きくなり、そのアナルはシャマンの唾液でべたべたと

濡れそぼっていた。

 大地はすっかり力が抜け、ぼぅっとしているようだった。


 シャマンのペニスは再び隆起し、大地の中へ挿入できるのを今か今かと待っていた。ローションを素早くつけて、大地のアナルへとあてがう。

「っっ!」

 大地の身体が硬直する。大きく開かれた脚の間に、シャマンの勃起したペニス。昨晩のことが頭の中にフラッシュバックした。

「―――――っ!!」

 大地が声にならない悲鳴を上げた瞬間、シャマンのペニスが自身の中にねじ込まれた。大地は焼けつくような痛みに肩をすくめ、腕を引き寄せ自分をどうにか守ろうとするものの、

囚われているためそれすらも許されない。包帯が手首に食い込んで痛かった。

「…おぉ〜」

 感嘆と羨望を含んだケヴィンの間抜けな声が聞こえた。

 シャマンは勝ち誇ったような目で見下ろしながらじりじりと侵入を続ける。

「ぁぅ、あっ…はっ!い…」

 挿入の苦しさか、その目に見つめられたためか、大地は呼吸が苦しくなり意識が霞んだ。



 シャマンは、レイプされベッドにぐったりと横たわる大地の腕の包帯をはずしてやった。そしてそのまま手をとって、強引に身を起こそうとする。

 大地はすぐさまその手を振りほどき、悔し涙で潤んだ瞳をシャマンへ向けた。

 フェラチオをしたのに、結局レイプされてしまった憤りから、大地は肩を上下させて興奮気味に見つめている。

 そんな大地をシャマンは冷たい視線で見下ろす。大地は何も言わずシャマンを睨み続けた。


 すると、大地の背後からケヴィンが語りかけてきた。

「大地くん、もう少し休んでいきなさい。ここへは、いたいだけいればいいからね…」

 見るとケヴィンは一度射精したペニスを露出したままだった。そこは再び勃起しており、口元からヨダレを垂らしている。

 ケヴィンの言葉は、ただ単に大地を休ませてやりたいからではない。残らせてレイプしようと言うのだ。

「あ…」

 大地は呆然とする。悲しいことに、シャマンの言うとおりここには大地の味方は1人もいないようだった。


「お前がそんなにここに残りたいのならそれでもいいが…」

 シャマンはさっさと身支度を整え、大地とケヴィンを残して出て行こうとする。

「さあ、辛いだろう?横になって」

 ケヴィンがそう言って押し倒してくるので、大地はこれ以上犯されるのはごめんだ、と焦った。

「放せっ!イヤだっっ!!」

 力いっぱい抗って、ベッドから転がり落ちる。

 シャマンに凌辱された身体が悲鳴を上げるが、我慢してヨロヨロと立ち上がった。

 そんな大地を見て、シャマンはフッと鼻で笑う。そしてケヴィンに対して、勝ち誇ったような不敵な笑顔を向けた。

 大地の腕を乱暴に掴み上げ、引っ張る。

「イタッ…!」

 大地は下半身を中心に全身が痛くてたまらなかったが、こんなところは少しでも早く出て行きたいという思いの方が強く、シャマンに文字通り引きずられながら医務室を後にした。